起きてすぐに思い出さないと忘れちゃうんだって

土曜日の朝

 

おととい、彼氏と喧嘩してたくさん泣いて終電で帰って始発で大学に行った。昨日は突然二人で泊まることになった。彼氏は一回家に戻らなくちゃいけなくて、マリオのゲームに出てくるクッパのお城みたいなホテルの部屋で待ってる間、お姫様の気分でもうすぐ着くよのラインに酔いそうになった。幸せな夜だった。いまその朝帰りの途中。

体育のあと、みんなで先生の恋愛話を聞いた。大学生のときいいなって思ってた女の子がいたけどメンヘラだったし両腕に自傷の跡があるのを見て好意が冷めたらしい。

わたしはメンヘラだけど、来週中間試験が多いけど、無断で外泊したから家に帰ったら親に何か言われるかもしれないけど、いまのわたしは無敵だから大丈夫。電車の中の人はみんな疲れててわたしたちの顔も寝不足で死んでたけど無敵だからスノウで記念に写真を撮った。

小さいときから読んできた物語はお姫様と王子様が揃えばなんだって無敵でその二人だけでハッピーエンドが分かってるのに、現実は何も分からなくて、大丈夫って安心するために何回も唱えなくちゃいけない。こうやって書き出してみると思い出すことはたくさんあってそのたびに恥ずかしくなって愛しくなって強くなれるって本当に思うけどもう起きてたくさん時間は経ったから唱えなくちゃ。家に着いたら唱えなくちゃ。