どきどきして嫌いになった

好きなところは爪の形、長くて上を向いた睫毛、大きな目。嫌いなところは子どもっぽいところ、すぐ怒るところ、太ってるところ、すぐ泣くところ、何でもすぐに言ってしまうところ、うまく話せないこと。

小さい子みたいだね、と言われることが多くなった。小さい子みたいな良い感性を持っているだけならいいけど、悪いところばかりあって、みんないつの間にか成長していて、わたしは今まで何もしてこなかったから成長しなかった気がして、頑張って生きてるけどそんなこと声を大にして言っても誰にも届かない、届かないってやっとわかった。

はっきりとは言えないけど心の中で彼氏とうまくいってない気持ちがあってそれはきっかけがあったから。わたしの嫌なところを初めて言われた。それで落ち込んでるのもあるしこれからは気をつけようって前向きな気持ちもある。嫌なところは前のことだった、あのときすごく大丈夫だよって言ってくれたのに。さっきのわたしの行動ももしかしたら嫌だったのかもしれない、あんなに笑ってたのもほんとは違ったのかもしれない、嘘もほんともないんだよ、と教えてくれたのは彼氏だけどどっちもちゃんとあるよね、どれがほんとかわからない、そう探っていかないといけないのもどんどん心が死んでいく、会いたくないと思った。

傷ついた分誰かを傷つけたくなるような悪い子だから、嘘もほんとも信じられない子だからみんなの前からふらっと消えちゃいたい。

死ぬんじゃなくて消えてみたら?

アズミ・ハルコは行方不明を見たら、そんなことを言ってた。今日はふらふらしたい気分だ。学校に行きたくない。